網羅的分子 画像解析技術

新たなDNAシークエンサーの技術開発

ヒトのDNAの塩基配列を読むシーケンサ-。新たな超高精度1分子シリコンシークエンサーの開発とデータ解析技術の開発を行います。これにより、より高速に遺伝子の塩基配列が読めるようになり、ゲノムデータを社会実装できる下地ができます。

医療におけるオミクスの研究開発

オミクス(omics)は「網羅的な」という意味で、○○オーム、○○オミクスとなり、○○の網羅的な情報を挿します。遺伝子の場合、gene+omics=genome=ゲノミクス、ゲノム、タンパク質の場合、protein+omics=proteomics=プロテオミクス、プロテオームと呼びます。

臨床サンプルのRNAをチェックすることで、健康の状態・病態を知ることができます。転写(transcript)+オミクス(omics)で、トランスクリプトームとも呼ばれます。通常の健診にもある採血をすることからRNAを網羅的に読み取り、刻々と変化する生体の情報を反映して、早期に治療に結びつけます。

また臨床サンプルの代謝物を分析することで、疾患を見つける事ができたりします。代謝物(metabo)+オミクス(omics)でメタボロミクスと言われます。生体反応のダイナミックな変化を鋭敏に検出することができ、質量分析計などを用いることで、疾患に関連したバイオマーカを見つけて、病気の早期発見につなげます。

さらにタンパク質(protein)+オミクス(omics)でプロテオミクスと呼ばれる分野の一つとして、糖タンパク質を解析し、細胞表面のタンパク質や分泌タンパク質上の踏査から病気との関連を調べます。これらをバイオマーカーにして診断薬へとつなげていきます。

その他、ヒトiPS細胞についての研究も行い、iPS細胞を評価するための体型や装置の開発も行います。

医療に活用できる網羅的分子・画像解析技術の開発

医療の現場では臨床データとして細胞や分子の画像がたくさんあります。これあの画像を画像解析を行うことで、例えば、悪性腫瘍と良性腫瘍の判定を行うことができるようになります。類義画像検索技術を利用して、新しく入ってきた画像が悪性と良性のどちらに近いのかを判定し、医師の助けをする仕組みにつなげます。

他にもレントゲン画像の特徴解析から現状のチェックを自動的に行うとともに、過去のデータを上手く用いることで、現在の状態から将来を予測し、あらかじめ先制治療として生活指導をしていくことも可能になります。

また、定量的質量分析イメージング技術を行うことで、分子の位置と量がわかり、生体内の代謝物の濃度がわかるようになります。これらを病理診断に活かせるようにしていきます。