プロジェクトの目的

世界に誇れる健康長寿社会を実現するために、
最先端の技術を有効に活用し、世界標準となるシステム医学・医療を広め、
医療イノベーションを目的とします。

最先端のクラウド型情報通信技術を中心に、

1. 網羅的分子・画像解析技術
2. 医療・健康情報 収集・保存・共有技術
3. ヘルスビッグデータ解析技術

の3つのコア技術を連携させ、未来型医療・システム医学を創出させます。

1. 不十分な医療で失われている多くの命を救うこと
2. 日本における医療費の増加抑制・削減に貢献
3. 日本の医療システムを世界に広めて人類に貢献

の3つを目指します。

そのために、このCOIプロジェクトにて産学官が一体となり実証研究する場を形成し、そこから創出されるビッグデータの利活用、先端医療を含む医学・医療イノベーションの爆発的連鎖反応を引き起こすインフラと人的リソースを整備します。外に向かって開かれたオープン・イノベーションの拠点を形成することにより、企業が大きなビジネスチャンスを掴むと同時に、ベンチャー企業が次々と巣立っていくことで、COI STREAMの10年後のビジョン

1.「少子高齢化先進国としての持続性確保:Smart Life Care、Ageless Society」
2.「豊かな生活環境の構築(繁栄し、尊敬される国へ):Smart Japan」

を実現します。

このプロジェクトは、10年間のプロジェクトを想定しております。現在、COI-T(トライアル)として、フィジビリティースタディー期間として採用されております。

実現する未来

いつでも、どこでも、誰でも、
現時点で最高の医療を享受できるシステムを目指します。

皆さんが生まれてから死ぬまでの間には必ず病院にかかると思います。病院にかかる皆さん、つまり全国民が「いつでも、どこでも、誰でも、現時点で最高の医療を享受できる」システムを目指します。さらにこれを健康長寿の世界標準として世界に広めていきたいと思っています。

例えば、旅行先で病院にかかったとしても、いつも行っている病院とは異なるため電子カルテの連携などはされないのが現状です。しかも、検査できる情報が少なかったり、専門医がいなかったりします。これらの問題を抜本的に解決し、次世代電子カルテ(ngEHR: next generation Electric Health Record)を作り、これらを医療情報空間としてセキュアなネットワークで接続することで、どこにいても最高の医療が得られるようにします。

また電子カルテに代表されるように医療が情報化されていますが、逆に診察の際に、医師と患者のコミュニケーションが減ってきているとも言われています。医師は、患者とコミュニケーションをとる時間よりも、くコンピュータへ情報を入力する時間が増えてしまっています。これを解決するために、共通のインタフェースを作り、かつ、簡単に入力できるようにし、医師が患者と向き合える仕組みを作っていきます。その他患者を待たせない病院にするための仕組みも作っていきます。

さらには様々な検査結果、診察結果を入力した状態から、コンピュータが過去の病歴、診断や、予測プログラムなどにより、医師の診察の補助になる情報を出すシステム、人工知能のシステムiDoc(クラウド上のAI医師)を作ります。これが発展することで、患者個人にも簡単なAIの医師ができ、問題が起きたときには病院にきて、きちんとした医療を受けるような仕組みを作ります。

本プロジェクトの特徴としては、慶應義塾大学医学部、慶應義塾大学病院という医療の現場からスタートしている点です。外来患者数1日3800人の最先端の病院で実証研究します。特に、慶応大学病院では2017年には、世界最高のシステム医学・医療を最初から入った800床の新病棟ができます。この新病棟を軸に、全国に散らばる関連病院や医学ネットワークを元に研究成果を広めていきます。